下田

下田公園

しもだこうえん
住所/静岡県下田市三丁目3-1174
駐車場/約20台(無料)
※6月のあじさい祭り期間は臨時有料駐車場利用
問合せ/0558-22-1531(下田市観光協会)

あじさいだけじゃない、見所いっぱいの自然公園

幕末の史跡が多く残る市街からすぐの約10万坪の自然公園です。株数日本一の6月に咲くあじさいが有名ですが、その他にも貴重な植物が自生したり、160種に及ぶ椿園があったりと通年で楽しめることから、多くの人が散策に訪れています。また、5月に行われる黒船祭では式典の会場として園内の開国広場が使われます。開国広場にはペリーと日本初のアメリカ総領事ハリスのレリーフが飾られた開国記念碑があります。その他、戦国時代には下田城があったことも、現在の空堀から確認できます。

 

 

下田市街から徒歩圏の自然公園

自然豊かな公園を市街からすぐに散策ができます。園内の遊歩道からは様々な景色を楽しむことができ、季節ごとに変化する花や木々を静寂の中で鑑賞することができます。広大な敷地には貴重な植物が自生していて、ペリー米艦隊が来航した際には、植物学者が下田で草木106種、樹木69種、シダ植物16種を採集したと記録されています。そのうち、新種となったのはタチシボスミレやカジイチゴなど23種。現在でもそれらの植物を確認できますが、無断採集する方もいるためご紹介はご遠慮させていただきます。

 

 

日本一のあじさい園

あじさい園は全国に多数ありますが、下田公園のあじさい園はその数が圧倒的に他と違います。園内には野生種のガクアジサイや西洋アジサイなど様々な品種が植えられていて、開花時期(6月)には15万株、300万輪のあじさいが咲き乱れます。その数は全国にあるあじさい園の中でも一番と言われています。ぜひ、その圧倒的なスケールをご覧ください。あじさいが咲く6月は「あじさい祭り」が開催されています。期間中は園内の開国広場で食堂や売店が営業を行っています。食堂では下田オリジナルグルメやフレッシュな夏ミカンをその場で絞って提供するジュースを販売しています。また、週末などは音楽ライブや地元の踊りや太鼓の披露もしています。

 

 

日米友好の証 開国記念碑と開国広場

下田公園を市街側から上るとたどりつく広場が「開国広場」です。5月に開催される黒船祭の式典のメイン会場で、広場奥にある階段を上ると「開国記念碑」があります。昭和28年5月に下田開港100周年を記念して建立されたもので、碑中央に刻まれている「開国記念碑」の文字は当時の内閣総理大臣・吉田茂によるもので、右にはペリー、左にはハリスのレリーフ像と二人の言葉が刻まれています。ペリーの言葉はマッカーサー元帥、ハリスの言葉は駐日政治顧問官ウィリアム・J・シーボルトが選んだもの。開国広場手前には、昭和54年東京サミットで来日中に下田に訪れたジミー・カーター第39代アメリカ大統領の下田来訪記念碑、開国記念碑の手前には、そのカーターの下田来訪に尽力され、黒船際にも熱心に協力した「下田市名誉市民」元駐日米国大使マンスフィールド氏の記念碑が建立されています。

 

 

下田公園に城があった !?

その昔、天下統一を目指していた豊臣秀吉に対し、後北条氏が決戦に備え、南伊豆防衛の拠点として、この下田公園に伊豆半島では最大規模の山城「下田城」を築城しました。天生18年(1590)3月、総勢1万人を超える豊臣方の軍勢に、城将・清水上野介康英をはじめとする軍勢600余名が迎え撃ちました。下田城での篭城戦は50日にも及びますが、豊臣方軍の海上封鎖及び陸上での包囲作戦により、同年4月下旬に開城されることになりました。下田城は山城で、標高約70mの鵜島山頂に主郭(現在の天守台跡)を置き、そこから伸びる尾根の要所には曲輪(くるわ:役割や機能に応じて城内に区画された小区域)や櫓台(やぐらだい:城の物見をするための櫓の基礎となる土壇)が配置されました。敵の軍勢からの防備のために巡らされた空堀(ハーフパイプのように山を削った堀)は、現在も当時の様子を伝えています。下田城の当時の様子がわかる模型が下田市内の道の駅「開国下田みなと」4階の「ハーバーミュージアム」にてご覧いただけます。

 

 

雄大な海の景色を楽しめる展望台

周囲を海に囲まれ、海から急な丘陵を成している下田公園からは雄大な景色を望むことができます。馬場ヶ崎展望台からは静かな下田湾を、志太ヶ浦展望台とお茶ヶ崎展望台からは太平洋をそれぞれ眺めることができるようになっています。

 

 

写真好きは行くべし!営業写真の祖 下岡蓮杖

日本営業写真開祖の一人で下田出身の下岡蓮杖(しもおかれんじょう)の像が、市街側から上った、その名も蓮杖台と呼ばれる高台に建立されています。胸像の製作(昭和59年建立)は彫刻家・重岡健治氏によるもの。像の隣には下岡蓮杖の顕彰碑(昭和3年建立)があり、顕彰碑には渋沢栄一筆で「下岡蓮杖翁之碑」と刻まれています。碑高台からは街並みや稲生沢河口の船着場、それを囲む山々を眺めることができます。

 

 

160種を超える椿が集う園

あじさいの群生地から少し南へと進むと椿園があります。野生種のヤブツバキや160種もの園芸種も植栽されています。ほとんどすべてに名札が付いていて、その風情ある名前も興味深いです。品種によって開花時期が違うので、まとまった華やかさはありませんが、12月から3月にかけての長い期間を楽しむことができます。

 

 

ミシュラン2つ星の遊歩道や水族館にアクセス

下田公園には複数の入口があります。市街から上るのが一般的ですが、公園南側に位置する下田海中水族館やミシュラン2つ星になっている海岸沿いの小径「和歌の浦遊歩道」からもアクセスできます。地図をご確認の上、お好きなルートをお楽しみください。

 

 

幸福が訪れる稲荷神社

創建時代は不明ですが、宝永4年(1708)に第10代下田奉行・酒井幸四郎が、享保2年(1717)には第13代下田奉行・板橋五太夫がともに石灯篭を献納した記録があります。天保14年(1843)、下田奉行・土岐丹波守の着任の際に再建され、幸福稲荷神社と呼ばれるようになったと伝えられています。古くは金花(きんか)稲荷と言われていたこともあり、お参りすれば「金運」に花が咲くかもしれません。現在の祠は、平成元年に地元の有志によって建て直されたものです。

 

 

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