下田

ペリーロード

問合せ/0558-22-1531(下田市観光協会)
住所/静岡県下田市3丁目14-6(ペリーロード中央位置)
駐車場/専用駐車場無し
アクセス/伊豆急下田駅から徒歩10分

ペリーも歩いた石畳の小径

約500mある平滑川沿いの石畳の通りです。柳の木がゆらゆらと風になびき、通りには明治期や大正期に建てられた石造りの古民家が残っています。嘉永7年(1854)にペリー艦隊が下田に来航し、この通りを歩いたことから、現在の『ペリーロード』と名付けられました。下田の街の人気観光スポットとなっています。

 

 

ペリーロードの楽しみ方

下田の街の観光スポットといったら、真っ先に出てくるのがこのペリーロードですが、メディアで出てくる印象と違うと言われることもしばしば。勘違いされるのがその距離。ペリーロードは約500mありますが、それは了仙寺からペリー艦隊上陸記念碑までのことで、石畳が続くのは約200mの区間。なので、実際に来て歩くとあっという間に終わってしまうことが勘違いの原因。歩くだけでは本当の魅力に気づかないまま終わってしまいます。なので、ペリーロードの大きく3つの楽しみ方をお伝えします。1つ目は写真映えする古民家や柳橋との写真撮影。石造りや個性的な格子戸が付いた古民家、緑が綺麗な柳と一緒に写真を撮れば、レトロな雰囲気いっぱいの一枚になります。2つ目はカフェ。古民家を利用したカフェや、若いオーナーが始めた個性的カフェなどいくつか点在しています。数十分でもコーヒーを飲みながら、ペリーロードを眺めると歩くだけではわからなかった情緒を感じることができます。3つ目は歴史を振り返ることです。1854年、今から約160年前にこの通りをペリー率いる黒船艦隊が了仙寺まで道のりを実際に行進したことをイメージしてみてください。当時の町民は青い目をした人間や身長が日本人よりはるかに大きいアメリカ人を見てどう思ったのでしょうか。そんなことを考えながらペリーロードを歩いていただくと感慨深いかと思います。

 

 

レトロなカフェに入ろう

ただ歩いて終わるにはもったいないのがペリーロード。通りには風情ある古民家で営業するカフェがいくつかあります。中でも、「風待工房」や「ページワン」、「草画房」はペリーロードが石畳に舗装される前から営業する老舗で、このペリーロードのお洒落な空気感を作ったのはこの3店といっても過言ではありません。そんな老舗カフェに入ってコーヒーを飲めば、さらにペリーロードの魅力に気づいていただけるかと思います。

 

 

ペリーロードで食べ歩き

ペリーロードには新店も増えています。その中でもテイクアウトに力を入れる2店舗に注目です。「irori」は生ビールやコーヒーをテイクアウトできるほか、季節のご当地食材を使った熱々の「下田かき揚げ(300円)」を販売中。ペリー艦隊上陸記念碑近くの「あほや」では「下田焼き(430円)」と名付けたお好み焼き風の鉄板焼きメニューを販売中。出汁につけて食べる明石焼き(680円)やたこ焼きを挟んだ「たこせん(180円)」なども人気で、こちらは雨でも屋内のスペースを利用できるのが嬉しい。

 

 

 

開国の歴史スポットも一緒に行こう

ペリーロードはペリー艦隊が上陸した地から了仙寺までの区間をいいます。ペリーが上陸した地にはペリー艦隊上陸記念碑が建ち、観光スポットになっています。下田観光の記念に撮影してみてください。了仙寺はペリーと日本全権が日米和親条約付録下田条約を締結した場所です。境内にあるMoBS黒船ミュージアムでは、開国の歴史を分かりやすい動画(有料ゾーン)で見ることができます。ミュージアムショップ(入場無料)には可愛いオリジナルグッズもありますので、立ち寄ってみてください。

 

 

 

 

ペリーロードの今昔

ペリーロードが今のように石畳でガス灯が整備されたのは20年ほど前。それまでは今のような観光スポットではありませんでした。もっと昔は花街として賑わう通りで、当時の子供は近寄りづらかったそうです。古写真は昭和初期の頃の通りを写したもの。通りには土が敷かれ、電灯が並んでいます。写真には女性が写っていますが、着物を着て髪を結っているところを見ると、おそらく芸者さんだと思われます。現在の風待工房さんの建物も格子戸から認識できます。とても風情を感じる写真です。
古写真:中村博提供

 

 

無料休憩施設・旧澤村邸

ペリーロードには無料の休憩施設「旧澤村邸」もあります。こちらは旧下田ドッグ創設者で、戦前には旧下田町の町長も務めた澤村久右衛門の邸宅として大正初期に建てられたものですが、現在は市に寄贈され広く利用されています。奥にある石の蔵のギャラリーでは下田市出身のアーティスト・大久保婦久子さんの作品展示がされています。散策の際にお立ち寄りください。

 

 

 

 

夜のガス灯でムーディーに

昼間は観光客で賑わう通りも、夜は人通りが少なく静かです。洋風のデザインが素敵なガス灯は電灯とは違った暖かな光で通りを照らします。夜に営業を開始するソウルバー「土佐屋」はソウル好きな店主・斎藤さんが自らの約1万枚を超えるレコードの中から好きな音楽を流すムードあるお店です。音楽好きな仲間や都内のファンが足繁く通う下田の夜を盛り上げる名店です。

 

 

 

 

あじさい祭りと夏祭り

6月にはペリーロードをあじさいが彩ります。すぐ近くの下田公園が「下田あじさい祭」の会場となり、300万輪のあじさいが咲き誇ります。この数は日本一です。また、下田の夏祭りといえば、下田八幡神社の例大祭。別名「太鼓祭り」と呼ばれ、華やかな太鼓を叩きながらの巡行は下田市街の夏の風物詩です。巡行はペリーロードもルートに入っているので、祭衆の威勢の良い太鼓の音をお楽しみください。また、ペリーロード中央部の柳橋では祭りの道具をつなげ合わせて、両脇からアーチ状に持ち上げる「太鼓橋」を見ることができます。時間は毎年変わりますので、ご確認ください。

 

 

 

 

お車やタクシーでお越しの方へ

ペリーロードには専用駐車場がありません。徒歩1分の下田公園入口の駐車場は無料ですので、こちらをご利用ください。ただし、6月の「あじさい祭り」開催中はご利用できませんのでご注意ください(祭り開催中は500円/1日)。コインパーキングは下田商工会議所前の「アイキパーキング」が最安値で100円/60分です。その他のコインパーキングは100円/30分が相場です。タクシーでお越しの方は少し注意が必要で、「歩いても何もないよ」と言って、車にお客さんを乗せたままペリーロードを通過するドライバーもいるようですが、お客さんを降ろしたくない意図で言っている場合がありますので、その声を無視して、ぜひ降りてペリーロードを歩いて楽しんでいただきたいです。

 

 

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