松崎町夏まつり
日程/毎年8月16日(雨天の場合は8月18日に延期)
時間/18:00から21:00まで
場所/静岡県賀茂郡松崎町松崎
問合せ/TEL.0558-42-0745(松崎町観光協会内「松崎町夏まつり実行委員会」)
アクセス/新東名沼津長泉I.Cより伊豆縦貫道、国道136経由で約110分
駐車場/伊豆の長八美術館駐車場(静岡県賀茂郡松崎町松崎23)か松崎海岸臨時駐車場(静岡県賀茂郡松崎町江奈742)
松崎の街が活気あふれる夏祭り
「松崎町夏まつり」は8月15日に岩地・雲見海岸地区で行われる花火大会と8月16日に松崎の街で行われる夏まつりを合わせた総称です。このページでは16日の街でのお祭りをご紹介します。この祭りではお盆の風物詩である灯篭流しや花火大会、盆踊りが行われ、街には露店が並ぶなど、盛りだくさんの内容となっています。また、街の通りにはロウソクを灯した行燈が並び、なまこ壁の古民家が点在する町並みを美しく照らし、松崎らしい風情を感じることができます。
※このページの一部の写真はフォトグラファー鈴木さよこさん撮影
夜店市で祭り気分
松崎の「ときわ大橋商店街」では各種露店が並びます。観光客や夏まつりを楽しみにしていた地元学生、ファミリーなどが集まり、通りは賑わいます。夜店市は18時から21時まで開いていて、この時間、通りは歩行者天国となります。
閻魔様に願いを
出店が並ぶ「ときわ大橋商店街」から脇道を入ったところに閻魔大王坐像が祀られる閻魔堂があります。こちらでは「エンマさん」と呼ばれる厄除け、入学祈願などが行われる無縁堂まつりが行われます。閻魔は地獄に落ちる人間の生前の善悪を審判し、懲罰するという地獄の主神で、閻魔信仰は江戸時代より関東周辺に広がったとされています。松崎の閻魔堂の閻魔大王坐像は、享保3年(1718)に法橋石見が製作したもので、漆塗りの寄木造りで、像内には15の胎内仏が納められています。古くは浜に上がった溺死者や災害で亡くなった無縁仏を供養し、年1万枚以上の「流水地蔵尊」のお札を作って、海に流す信仰もあったそうです。
行燈に込められた言葉たち
「ときわ大橋商店街」とその周辺の通りにはロウソクを灯した「万灯」と呼ばれる装飾がされています。ただ、火を灯すだけでなく、一つ一つの提灯には各地から集めれれた思いのこもった言葉が書かれています。それぞれが胸を打ち、心に残る言葉なので、目を向けてみてください。
風情ある街の景色
西伊豆の都だった松崎の街は今でも昔ながらの商店が並び、看板建築と呼ばれる独特な顔をした商店がとても画になります。祭りの最中は普段は夜には消される電気がついて、個性ある松崎の通りが浮かび上がります。また、昔ながらのなまこ壁の古民家は、ほの明るい電気が外に漏れ風情を感じます。
幻想的な灯篭流し
昔から川や海で亡くなった方を供養する灯篭流しが毎年この日に行われ、松崎町のお盆の風物詩となっています。周囲が暗くなってくる19時から、なまこ壁の商家「中瀬邸」前の那賀川で、読経供養の後に少しずつ灯篭を流します。暗い中で流れる灯篭は供養するためのものだけでなく、子供達が作った変わった灯篭もあり、幻想的な雰囲気となります。灯篭流しが終わると「水中金魚花火」という煙を出す花火を川に放ちます。これが終わると灯篭流しが終わったサインとなり、花火大会が始まります。花火大会開始までには時間がありますので、花火大会会場まで徒歩で向かってください。
浜辺から眺める花火
祭りの中心部「ときわ大橋商店街」から徒歩5分ほどの松崎海岸にて20時より花火大会が行われます。華やかな大スターマインや水中花火、各種打ち上げ花火が上がり、最後にはデジタルスターマインで大空を彩ります。浜辺や階段状の防波堤でゆったりと見られる花火大会です。浜辺からすぐの海の家がこの日は夜でも開いていますので、浜辺で食事をしたい方がこちらをご利用ください。※上の写真の中には会場から離れた場所から撮影した写真も含まれます
みんなで盆踊り
花火大会が終わると、浜辺すぐ近くの会場にて盆踊り大会が始まります。やぐらを中心にみんなで輪になって踊ります。どなたでも参加できますし、地元スタッフが踊り方を教えてくれますのでぜひご参加ください。夏まつりの終わりを名残惜しみながら、一緒に踊って最後は盛り上がってください。