下田

黒船祭

くろふねさい
会場/下田市街
期間/毎年5月の第3土曜日を挟んだ金・土・日曜 2018年は5/18〜20
アクセス/伊豆急下田駅より徒歩0分(改札口から祭り気分)
駐車場/臨時駐車場か街中のコインパーキング(60分100円から)
主催/下田市
協力/下田市観光協会
問合せ/TEL.0558-22-1531(下田市観光協会)

昭和9年から続く下田市のビッグイベント

もともと風待ち港だった下田港に、ペリー提督率いる米国艦隊が1854年に来航しました。これにより長く続いた鎖国政策に終止符が打たれ、近代日本の幕開けとなりました。その功績を後世に伝え、国際親善に貢献するために昭和9年に始まったのが黒船祭です。墓前祭や記念式典が厳かに行われる一方で、市街の会場では活気にあふれたイベントが目白押し。新緑の季節、下田市最大のイベント、黒船際をお楽しみください。

 

 

日米両国による華やかなパレード

黒船祭の一番の盛り上がりといえば2日目(土曜日)の公式パレード。在日米陸軍と海軍、日本の自衛隊、姉妹都市のニューポート市長、静岡県知事、下田市長などが賑やかに街中を巡ります。昭和9年から軍楽隊の音楽が下田市街で鳴り響いていたと思うと感慨深いですね。オススメの観覧スポットはマイマイ通り。新緑の並木を背景に赤・白・青の国旗が映えます。

 

 

花火マニアが絶賛の海上スターマイン

お祭り初日の金曜日は20時より下田港にて海上花火大会が開催されます。下田港に浮かぶ船の上から打ち上げる花火は「まどが浜海遊公園」や下田湾を囲む海岸線などからご覧いただけます。毎年20時から30分ほど打ち上げます。打ち上げ発数は他の花火大会に劣りはするものの、実は花火マニアに一目置かれる存在のこの花火。クライマックスの海上スターマインは3つのドラム缶に花火を詰めて爆発させるという特許を取っている珍しい手法で、その迫力はなかなかのもの。花火好きな方には一度は見ていただきたいです。花火のメーン会場となる「まどが浜海遊公園芝生広場」ではステージが用意され、花火が上がる前の時間(18時から19時45分まで)に地元フラ教室の生徒さんによるフラショーや音楽隊のコンサートが披露されます。露店も近くの道の駅で並びますので、花火前の時間をゆっくりお楽しみください。花火打ち上げ直前は道の駅付近の駐車場は混雑しますので、車でご来場の際はご注意ください。

 

 

小難しい歴史だって再現劇でおもしろおかしく

1854年に下田で調印された日米和親条約付録下田条約の様子を再現した劇が、了仙寺(りょうせんじ)にて2日目に披露されます。日米両国のスタッフが役者となって、当時のペリーや日本全権林大学頭(はやしだいがくのかみ)などを演じます。小難しい歴史もコミカルなストーリーでわかりやすく、楽しく学べますのでご覧ください。再現劇の後は着物のファッションショーも行われます。※再現劇は3日目も会場を下田市民文化会館に移して行われます。

 

 

祭りといったらやっぱり屋台で食べ歩き! 

街中は「開国市」と名付けて、各所で多くの露店が並びます。下田八幡神社前と下田郵便局前の通りなどが一番賑やかなので、そこを中心に街中を散策することをオススメします。焼きそばやたこ焼き、お面や射的などの定番のものから、B級グルメや多国籍料理などの屋台も参加、白い制服を着た米兵や日本の自衛隊員も自由な時間を過ごす黒船祭ならではの風景を見ることができます。

 

 

 

 

時代衣装や着物に着替えて変身

黒船祭では2つの着物に着替えることができる体験メニューを用意しています。一つは「時代衣装」。下田市観光協会の公式ホームページから予約可能で、本格的な侍や町娘などに変身できます(有料)。ただし、メイクもして、パレードに参加することなど、各種条件がありますので、詳しくはお問い合わせください(下田市観光協会 TEL.0558-22-1531)。もう一つの体験メニューは事前予約不要の「着物の着付け」です。着物、帯、足袋、ぞうりなど一式用意されています。こちらは1日お一人1,000円となります。受付は土曜日は10:00〜12:00と13:00〜16:00(返却17:00まで)、日曜日は10:00〜12:00と13:00〜14:00(返却15:00まで)です。着付けにお待ちいただく可能性もありますので、当日、事前にどれくらい時間がかかるかを確認することをオススメします。また、着物をご持参いただいた場合は500円で着付けしてもらえます。

 

 

日米の絆を感じる記念式典など

3日間ある祭の初日に行われる「米海軍主催墓前祭」と「ペリー艦隊来航記念碑献花式」は大事な行事です。墓前祭の会場は柿崎・玉泉寺です。ペリー艦隊が来た1854年に死んだ乗組員の墓地が玉泉寺にあります。そこで祭の初日に墓前祭を米海軍が主催して行うのですから、その重要度がわかります。また、献花式はペリー艦隊が上陸した「ペリー艦隊来航記念碑」のある広場で碑の前にずらりと花輪を供えます。地元園児が献花に参加し、少し微笑ましい会となります。土曜日に行われる記念式典は街中からすぐの下田公園にて10時から行われます。園内の開国広場の開国記念碑前でずらりと並んだ駐日大使や下田市長など参加者が見守る中、粛々と会は進められます。日米両国歌が生演奏されますので、ぜひ、一緒に歌ってください。

 

 

昭和9年にタイムスリップ

ここに上げた写真は昭和9年に開催された第1回黒船祭の写真です。当時はメーンスポンサーに森永乳業が協賛してくれていました。なぜ森永乳業かといえば、当時、下田には森永乳業の大きな工場があったことが関係しているそうです。また、日本で初めて牛乳が飲まれたのは下田という背景も森永乳業がこの地にあった所以だと言われています。ちなみに日本で初めて牛乳を飲んだのはアメリカ総領事タウンゼント・ハリス。1856年に下田の玉泉寺に日本最初の米国総領事館が開設され、ハリスが総領事となり、牛乳を飲みたいと求めたことで牛乳を集めて飲ませたそうです。当時の写真を見ると、市街の道路は土が敷かれ、着ている衣服も時代を感じます。

 

 

駐車場と便利パンフレットについて

車でご来場の方は土曜日と日曜日には街中でパレードによる通行規制がありますのでご注意ください。車は街中から徒歩5分の道の駅・開国下田みなと駐車場か街中の対岸にある臨時駐車場(旧下田ドッグ跡地)をご利用ください。次にパンフレットについてです。黒船祭開催中は駅や街中などで公式の総合案内パンフレットが配布されています。こちらには行事日程や街中で開催中のお楽しみスポットが記載されています。会場にお越しの際は、こちらを手にしてスケジュールを立てるのをオススメします。こちらを事前に見たい方は下田市観光協会の公式ホームページからダウンロードできます。

 

 

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