下田下田

磯料理 辻

いそりょうり つじ
電話/0558-22-0269
住所/静岡県下田市三丁目19-36
営業/11:00~15:00L.O,17:30~20:30L.O
定休日/水曜定休
駐車場/4台
カード/不可

海産物問屋も営む老舗磯料理店

伊豆急下田駅から徒歩20分。下田湾に面した本格磯料理が評判の名店。開業は昭和30年というから約60年の歴史を刻んでいます。海産物問屋も兼ねているので、お店の目の前のいけすから新鮮な伊勢海老やアワビが使われます。現在3代目が営み、これまで三島由紀夫や名だたる著名人が数多く訪れているのも信頼の証。

 

 

いけすから取り出す新鮮素材

海産物問屋であるお店のいけすには伊勢海老、アワビ、ハマグリ、貝類を保管。オーダーが入ってから生きた素材を調理します。

 

 

秘伝のタレを使用した鬼殻焼きは絶品

お店のイチオシ素材でもある伊勢海老は鬼殻焼きがオススメ。縦二つに割った伊勢海老を殻付きのまま焼き、20年以上継ぎ足しをしている秘伝のタレを何度も塗りながら香ばしく焼き上げます。伊勢海老の身に程よく染み込み、素材の甘味を感じながらもタレの重厚な味も舌に伝わります。伊勢海老の鬼殻焼(3,000円〜4,000円)。単品のほか、御膳セットやフルコースメニューでもお楽しみいただけます。

 

 

初めての方は伊勢海老鬼殻焼き御膳がオススメ

いけす磯料理を楽しむなら「伊勢海老鬼殻焼き御膳(3,800円)」がオススメ。伊勢海老の鬼殻焼きを中心にサザエのつぼ焼き、焼きハマグリ、お刺身(魚3種)、塩辛、酢の物、ご飯、味噌汁、香の物がセットになっています。

 

 

こだわりの金目鯛しゃぶしゃぶ

仕入れにより変わる一品料理もチェック。「金目鯛のしゃぶしゃぶ(時価)」は下田魚市場で揚がる脂ののった地金目鯛(その日に揚がった新鮮な金目鯛)が入った時にだけ食べられるこだわりの一品。丁寧にとられた出汁にさっとくぐらせてぽん酢でいただきます。少し熱を加えることで金目鯛の脂の甘味を感じるとても贅沢な料理です。

 

 

サクサクのカサゴの唐揚げも人気

少しリーズナブルにランチを食べたい方に人気なのが「カサゴの唐揚げ御膳(1,680円)」。じっくり揚げたカサゴはサクサク。ポン酢にもみじおろしを入れてあっさりいただきます。カサゴの唐揚げをメインにお刺身(魚3種)、塩辛、酢の物、ご飯、味噌汁、香の物がセットになっています。写真は2匹がのった2,100円のセット。

 

 

大定番のアワビもお好きなサイズを選べます

いけすから生きたまま調理してくれます。コリコリの刺身、目の前で調理する踊り焼き(写真)、ステーキなどお好みの調理法をお選びください(料金2,500円〜)。アワビの提供は7月〜9月の期間限定です。

 

 

2階は海が一望できる特等席

こちらは下田では珍しい海が目の前の店舗。1階からは見えませんが、2階席からは下田湾を眺めながらお食事できます。時には黒船遊覧船が目の前を通り過ぎますので、シャッターチャンスを逃さないでください。2階ご利用希望の方はお電話でのご予約が必要です。(2階の個室をご利用の場合は2人以上からとなり、前日までの要予約。お一人様200円の席料がかかります。)

 

 

 

食べた後は海岸線をウォーキング

店舗前の通りはベイサイドプロムナードと名付けられた海岸線。南に少し歩くと下田海中水族館にたどり着きます。また、その先を行くとミシュランガイド2つ星の「和歌の浦遊歩道」へと続き、さらに行くと遠浅でブルーグリーンカラーが美しい鍋田浜へと到着します。写真はベイサイドプロムナード沿いにあるポケットパーク。

 

 

下田

龍宮窟〜ハートのラブパワースポット〜

りゅうぐうくつ
住所/静岡県下田市田牛444
駐車場/約20台(無料 ※夏期、GWなどは有料)
問合せ/0558-22-1531(下田市観光協会)

ハート型の洞窟はラブパワースポット

伊豆急下田駅から車で約15分ほど南に進んだ田牛(とうじ)という地区にあります。天井がぽっかり空いた洞窟は神秘的です。洞窟の上には遊歩道があり、この穴を見下ろすことができます。この穴がハート型なためラブパワースポットとして有名になり、今では多くのカップルが訪れています。

 

 

光が降り注ぐ洞窟の中は神秘的

洞窟の中へは駐車場にある階段を下るとすぐにあります。階段を下ると徐々にその全貌が広がります。龍宮窟の天窓の直径は約40m、以前は岩場でしたが、近年は砂が寄せて砂浜となっています。龍宮窟の成り立ちですが、海底火山の地層の弱い部分が波の力で2つの洞窟(海食洞)ができ、長年の浸食により間の壁が崩れることで、天井が崩れ天窓が生まれたと言われています。

 

 

ハートの穴に向かって愛を叫ぼう!

龍宮窟の上にある遊歩道を歩くと柵があり、そこから天窓を見下ろすことができます。この穴は前述したように二つの穴が繋がったことからハート型になっています。2つの洞窟が1つの洞窟になった地形の成り立ちからもラブパワースポットとして恋愛成就をする方が増えています。意中の人を連れてプロポーズする人も多いそうです。

 

 

龍王社にお参りしてラブパワーをもらおう

遊歩道には龍王社があります。愛の願いを届けるなら、是非お参りすることをオススメします。ちなみに遊歩道からは海の眺めが綺麗です。

 

 

アクセスはマイカーがオススメ

龍宮窟へ行くバスは1日に1本なので、マイカーかタクシー、レンタカーがオススメです。タクシーの場合は片道3,000円くらいを目安にしてください。龍宮窟(最寄りのバス停は「前の浜」)に行くバスは下田駅からは平日、土休日ともに1日1本のみとなっています。平日は下田駅発15時45分(16時2分着)、土休日は下田駅発10時35分(10時52分着)です。土休日は下田駅行きが14時41分に出ていますので、バスを行き帰り利用する方は土休日に下田駅発10時35分に乗り、帰りは14時41分に乗れば問題ありません。《上述のバス時刻は変更される場合があります。詳しくは東海バスのホームページからお調べくださいhttp://dia.tokaibus.jp/OrangeGuide/index.do》写真は龍宮窟の隣の田牛海岸。

 

 

一緒にサンドスキー場も楽しもう!

龍宮窟の隣にはサンドスキー場があります。風によって吹き寄せられた砂が積み上がってできた天然のサンドスキー場です。砂の山に登ってソリで滑るなど思い思いに楽しんでください。ソリは田牛地区と龍宮窟駐車場向かいの「Healing Dragon」にて貸し出しをしています。

 

 

伊豆の国

楽山やすだ

総客室:38室
温泉:伊豆長岡古奈温泉
CIN・OUT:15:00~10:00
住所:〒410-2201 静岡県伊豆の国市古奈 28
☎ 055-948-1313
http://www.rakuzan.net/

全館畳敷きの伊豆長岡老舗の温泉旅館

大正時代から創業し100年以上の歴史を誇る伊豆長岡の老舗温泉宿。平成15年に館内をリニューアル改装し、スタイリッシュな湯宿として生まれ変わりました。ロビーや廊下、ダイニングやトイレまで館内はすべて畳敷き。スリッパいらずで館内を渡り歩くと、なんとも畳の感触でとても気持ちが良いです。館内の随所に見られる調度品やインテリアも個性的で、和洋のスタイルが入れ混ざったモダンな雰囲気が感じら女性のお客様にも人気。忘れられていた日本の和文化にモダンインテリアが融合した優しい空間が楽山のこだわり。

客室はスタンダードなモダン和室と個性豊かな専用風呂付きの客室。最高ランクの客室に付いた檜の半露天風呂のフロアもなんと畳敷き。部屋からは美しい緑の源氏山の景観を望むことができ、贅沢な湯浴みの時間が愉しめる。

温泉は1300年以上の歴史を誇る伊豆の三古湯の一つ名湯「古奈温泉」。飲める温泉、美人の湯としても有名。開放感満載の展望貸切露天風呂をはじめ、豊富な湯量に恵まれ、気持ちの良い温泉タイムを堪能できるのも楽山やすだの魅力のひとつ。

 

美しい源氏山を望む和モダンな客室

客室タイプはスタンダードな和室タイプと檜温泉風呂付きタイプ。どちらも窓からは源氏山の美しい緑のコントラストが視界に広がります。シンプルでカジュアルな和室は、居心地も良くリーズナブルに利用できる客室。檜温泉風呂付きタイプの客室は、木造の情緒あふれたプライベート感漂うモダンな空間。なかでも、畳敷きの温泉風呂は快適。

心地よい湯浴みの合間に畳敷きのフロアでクールダウン。ゆっくり伊豆長岡の自然を肌で感じて寛げる客室です。また、檜風呂付きタイプのお部屋はバリエーションが豊富。いずれも個性的でプライベートな空間に特化したお部屋です。

 

由緒正しい名湯 古奈の湯

伊豆長岡温泉は長岡温泉と古奈温泉に大きく2つの温泉エリアで分かれており、楽山やすだは古奈温泉にあたる。古奈温泉の歴史は1300年前から開湯され、源頼朝や北条氏など歴史上有名な人達も湯治場として利用していたとのこと。

この由緒正しい名湯を大浴場では源泉掛け流しで新鮮な湯浴みを満喫できます。湯量が豊富なことも特徴で、屋上では4つの貸切露天風呂「天空楽山風呂」も無料で開放しています。この貸切風呂からは伊豆の国市や源氏山を望むことができ、開放感満載で、利用時間中は空いていれば何度でも入浴ができます。

展望の大浴場からも緑の景色が一望でき、天候の良い日は源氏山を正面にして遠く天城連山や狩野川を眺めることもできます。大浴場は男女入れ替え制で、檜露天風呂も併設した大浴場もある。また泉質は肌に優しい弱アルカリ性の単純泉のため、美人の湯としても認知されており美肌効果も期待できます。

 

四季折々の素材を駆使した伝統の会席料理

料理は地のものをはじめ、伊豆の幸をふんだんに取り入れた和会席料理。旬な伊豆の新鮮な海の幸はお造りで、山の幸を使用した鍋料理など、四季折々の献立内容が愉しめる。

また、食事場所は朝夕ともに、モノトーンを基調にしたモダンなダイニングで。まわりを気にする事無く食事が愉しめる個室食事処もあり、記念日や特別な日の利用にも最適。もちろんダイニングのフロアも畳敷き。お洒落で心地良い空間で、食事を愉しめるのも楽山の魅力のひとつ。

 

南伊豆南伊豆

ヒリゾ浜〜極上シュノーケリング〜

料金/1,500円(中学生以上)小人500円(4歳以上~小学6年生)
※受付日に限り何度でも利用可能です。
※犬猫に限らず、ペットの乗船は不可
期間/7月第1週土曜日~9月最終日曜日
受付時間/8:00~
乗船時間/8:30~(随時運行)最終時間16:30
トイレ/無し ※渡船で中木港に戻って公衆トイレをご利用ください。
問い合わせ/0558-65-1050(ヒリゾ浜渡し期間のみ)
※電話での問合せの前に公式サイトをご覧ください。
※駐車場の問合せは答えられません。
住所/静岡県賀茂郡南伊豆町入間1263
駐車場/専用駐車場有 1,000円(夏期のみ)
※お盆休みなどは満車になる可能性があります。宿泊者が優先。予約不可。
アクセス/伊豆急下田駅から車で30分。バスで50分

船でしか行けない秘境ビーチ

近年、全国的にも有名になっている秘境の浜です。国立公園・石廊崎と中木(なかぎ)の間にある海岸で、中木港からの渡船でしか辿り着けません。船でしか行けない秘境感や抜群の透明度を誇る海で人気です。初心者でもシュノーケリングのみで十分魚の群れを観察することができます。

 

 

ヒリゾ浜の利用方法~基礎編~

ヒリゾ浜へ行く渡船は夏期のみ営業しています(7月第1週土曜日~9月最終日曜日)。お盆時期や天気の良い日は大変混み合います。自家用車でお越しの方は専用駐車場(1,000円)が満車になる場合がありますのでお気をつけください。午前中のオープン時間は込み合いますが、オープンを過ぎ、時間が経つと比較的スムーズに案内される場合もあります。専用駐車場は車中泊でも料金(2,000円)が発生します。混雑を避けたい方は9月は比較的空いていますので、ピーク期間を避けたほうが無難です。
水中写真:鈴木さよこ(https://www.345photo.com

 

 

ヒリゾ浜へ行く前に運行情報をチェック

ヒリゾ浜を利用するのに大事なのは当日の渡船運行情報です。ヒリゾ浜へは船でしか行けません。その日の天気によっては欠航もありますし、混み合って入場制限になったりします。営業期間中は専用Webサイトや公式SNSをご確認いただき、予定を決めてください。
公式Webサイト運行情報(http://www.nakagi.jp/wp/
公式中木駐車場情報センター(http://nakagi.jp/np2/
公式facebook船長ページ(https://www.facebook.com/katsuhiro.takano.7
公式twitter船長ページ(https://twitter.com/NakagiKat

 

 

透明度の高い海で魚の群れを観察

ヒリゾ浜に来たほとんどの方は海中の魚の群れを見に来ます。なので、道具を持参するのが鉄則です。水中メガネやシュノーケリング、足につけるフィン、浮き輪など、事前にチェックして忘れずに持ってきましょう。また、海中を観察する際は、貴重なエダサンゴなどを傷つけないようご注意ください。

 

 

中木火祭り

毎年8/13に開催されるのが「中木火祭り」です。各家庭が迎え盆の晩に麦わらのかがり火を焚いた昔の風習にあやかり約700本の発煙筒を防波堤に仕掛け、港全体が幻想的な雰囲気を醸し出す独特な火祭りです。小雨決行。雨天の場合は8/14開催。(お問合せ:0558-62-0141 南伊豆町観光協会)
写真撮影:鈴木さよこ(https://www.345photo.com

 

 

浜辺で読みたいヒリゾガイドブック

ヒリゾ浜では毎年、オリジナルのガイドブックを発行しています。2017年度版は24ページ構成となっていて、ヒリゾ浜で見ることができる魚の紹介やシュノーケリングの上達法、ヒリゾ浜の達人が教えるオススメスポットなど盛り沢山の内容です。こちらのガイドブックは基本的にヒリゾ浜でしか配布されていませんので、現地にて手に入れてください。

 

 

伊豆の国

韮山反射炉〜世界文化遺産〜

にらやまはんしゃろ
電話/055-948-1425(伊豆の国市役所世界遺産課)
料金/大人300円 小・中学生50円
営業/9:00~16:30
定休日/無休 年末年始のみ休業
住所/静岡県伊豆の国市中字鳴滝入268
駐車場/100台以上
アクセス/伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅から徒歩約25分

世界文化遺産登録された唯一の反射炉

幕末、欧米諸国の植民地化や開国要請に対抗して、日本を守るために韮山代官江川太郎左衛門が幕府に進言して築いた大砲鋳造炉です。世界唯一の産業遺産として、平成27年7月に、韮山反射炉を含む「明治日本の産業革命遺産 」の構成資産として、世界文化遺産登録されました。他にも、萩の「松下村塾」、長崎の「旧グラバー邸」、北九州の「官営八幡製鐵所」など23のグループで構成されています。世界文化遺産登録を記念して新しく「韮山反射炉ガイダンスセンター」が併設され、これまで以上に反射炉の魅力がわかりやすく学べる施設となりました。

 

 

なぜ韮山に反射炉ができたのか?

反射炉とは金属を溶かして大砲などを鋳造するための溶解炉のこと。内部の天井がドーム状になった炉体部と煉瓦積みの高い煙突で構成されています。石炭などを燃料として発生させた炎と熱を炉内の天井で反射し、集中させることによって、鉄を溶かします。その時の温度は千数百度。このような炎と熱を反射する仕組みから「反射炉」と呼ばれました。反射炉は、当初伊豆下田港に近い本郷村(現下田市高馬)に造られる予定で、実際に基礎工事なども行われていました。しかし、安政元年(1854)3月、工事中の反射炉敷地内に下田に入港していた米国ペリー艦隊の水兵が侵入する事件が起きたため、急遽韮山の地に建設地を変更することになりました。下田での反射炉築造のために用意されていた煉瓦や石材は韮山に運ばれ、改めて利用されました。ちなみに、千数百度という高温に耐える良質な耐火煉瓦は、賀茂郡梨本村(現河津町)に設けられた登り窯で生産されました。韮山での反射炉築造は順調に進まず、責任者であった江川英龍(ひでたつ)はその完成を見ることなく安政2年(1855年)にこの世を去りました。跡を継いだ息子の英敏が築造を進め、安政4年(1857)に連双2基4炉からなる韮山反射炉を完成させました。

 

 

ガイダンスセンターで反射炉について知ろう

反射炉見学にはガイダンスセンターを通ります。こちらではパネル展示のほか、モニター上映により、わかりやすく反射炉について知ることができます。まず、こちらで反射炉を知った上で現物を見ると臨場感が湧きます。

 

 

いざ、反射炉を見学

空に向かって伸びる4つの特徴的な炉が見えます。炉体は伊豆石積み、煙突は煉瓦積みで、高さは約16mあります。鉄枠は補強用に付け加えたもので、建造当時はもちろん、この枠はありませんでした。園内には品川台場用として幕府から注文のあった各種大砲のうち、江川家家臣の家に残る図面から復元したものを展示しています。鋳鉄製で、重さは約2トンあります(24ポンドカノン砲)。

 

 

歩いてすぐの高台から富士山が見える

反射炉から徒歩数十mの高台からは晴れた日に富士山が見えます。周囲をお茶畑に囲まれ、静岡らしい風景です。反射炉へお越しの際には寄ってみてください。また、反射炉に隣接された反射炉物産館では「反射炉ビール」という名のビールなど反射炉をテーマとしたお土産も各種販売中です。

 

 

反射炉築造に指揮した江川英龍と江川邸

韮山反射炉の生みの親、江川太郎左衛門英龍(担庵)は地元では今でも親しみを込めて「たんなんさん」と呼ばれています。英龍は、享和元年(1801)、幕府の韮山代官を世襲する江川家に生まれ、文政7年(1824)から、父・英毅の下で代官見習いを務めて経験を積み、天保6年(1835)に江川家第36代当主となるとともに、韮山代官に就任しました。韮山代官は、伊豆・駿河・相模・甲斐・武蔵にある幕府直轄地の支配を担当する行政官で重要なポストでした。そんな江川家の邸宅は今でも現存し、韮山反射炉から約3kmのところにあり、「江川邸」として見学(有料)ができます。こちらでは韮山反射炉についても詳しく展示されています(写真の担庵自画像や反射炉模型、古写真は江川邸内のもの)。 

 

伊豆伊豆

Bakery&Table東府や

べーかりーあんどてーぶるとうふや
電話/0558-85-1000(東府やResort&Spa-Izu代表)
営業/10:00~17:00(日曜・祝日は9:30~)
定休日/無休
住所/静岡県伊豆市吉奈98
駐車場/100台
アクセス/伊豆箱根鉄道修善寺駅から車で15分、バスで20分(乗り場5番・570円)
カード/可

緑を楽しむ森のリゾートカフェ

国道から1kmほど入った森の中にあるベーカリーカフェ。2011年にリニューアルオープンした東府やResort&Spa-Izuが、敷地内に併設し営業しています。敷地は3.6万坪と広く、山々に囲まれ、敷地内を川が流れる和のリゾートで、施設のある吉奈温泉は奈良時代の高僧行基によって発見された伊豆最古の温泉です。

 

 

森のリゾートならではのパン作り

パン作りのコンセプトは「リゾートならではの遊びのあるパン」。名物のカレーパンの中には丸々一個の卵が入っていたり、レーズンパンには驚くほど多くのレーズンが練り込まれていたり、面白い仕掛けがあるのが特徴。一個売りのパンだけでなく、カフェではスープがついたセットやホットドッグとポテトのセットなどもあります。

 

 

オススメは卵が入ったカレーパン

初めての利用者にオススメなのがカレーパン。カレーパンの中には卵が入っていますが、ただ卵が入っているわけではありません。実は卵は黄身だけを取り出し、味付けをしたものをペーストにしてから、白身に入れるというこだわり。カレーパン以外でオススメは紅茶の香りが漂うメロンパン、キーマカレーが入ったフランスパンなど。常時20種類くらい並びますが、お昼を越えると数が少なくなっていくので、来店は早めの方がベター。

 

 

大自然を目の前に足湯につかろう

ベーカリーカフェの特徴の一つがテラスにある足湯。目の前には緑豊かな山々が広がります。約20mの石造りのカウンターには足湯があり、夏以外は温泉が張ってあり(夏はぬるめの温泉)、寒い日でも快適に外で食事を楽しめます。濡れた足を拭くためのタオルもちゃんと完備してくれてあるので安心。このカウンターは20席程度なので、昼のピーク時や休日は混雑することが多く並ぶことも。ゆっくり楽しみたい方は平日かピーク時間を外すことをオススメします。

 

 

ガゼボや芝生広場など思い思いの場所を選ぼう 

ベーカリーカフェの席は店内か店前のテラス、足湯カウンターの他に隣接の芝生広場が選べます。芝生広場にはテーブルセットや川沿いのウッドデッキ、ガゼボがあり、こちらでも思い思いの楽しみ方ができます。

 

 

敷地の庭を散策できます

ベーカリーカフェは「東府やResort&Spa-Izu」の敷地内にあります。ベーカリーカフェの利用者は敷地内を散策することができます。敷地内には川が流れていたり、丁寧に管理された庭があり、四季折々の風景が楽しめます。片道約40分はかかりますが、「富士見平」と名付けられた富士山やだるま山が見える展望台へも行くことができる自然林の中の散策コースもあります。道中には「しゃくなげ広場」があり、5月中旬から下旬にかけて楽しめます。

 

 

別館「大正館」はレトロな空間

ベーカリーカフェの川向かいにある大正時代建造の別館「大正館」は喫茶として利用できます。店内はアールデコ調のインテリアでレトロな空間が落ち着きます。こちらではケーキセットやこだわりの水出しコーヒーなどが提供されています。2階では不定期で書道や華道、ヨガなどのワークショップが行われています。

 

 

子宝のパワースポット「吉奈温泉」

ベーカリーカフェのある吉奈温泉は「子供がほしけりゃ、吉奈においで、お湯の力で子ができる」と俗謡になるほど、子宝祈願に多くの方が訪れています。奈良時代より、子宝の湯として親しまれ、徳川家康公の側室になった養珠院(ようじゅいん)お万の方が吉奈温泉に子宝祈願のため逗留し、慶長7年(1602)に長福丸、翌年に鶴千代を授かりました。お万の方が入浴後に涼まれたといわれる腰掛け石が旅館内に残っています。また、旅館内には実のなかにさらにもう一つ小さな実が入っている「子持ち柿」や子供を抱きかかえた「子持ち地蔵」もあります(宿泊者のみ見学可)。加えて、吉奈温泉にある善名寺は「子宝ご祈祷」を行っていることで有名なお寺です。こうしたことを踏まえると吉奈温泉は子宝を求める方にとっては聖地のような場所です。

 

 

多くの文人や名優に愛された旅館

「東府やリゾート&スパ」の前身である東府屋は、多くの文人や名優にゆかりある旅館です。明治から昭和にかけて活躍した日本の小説家・志賀直哉もその一人。麻雀が好きだったようで、同じ仲間と一緒に「東府会」をつくり、みんなで来館しては卓を囲んだそうです。写真は来館時に撮影したもの。麻雀牌もその時に使用されたものです。こちらは旅館内で展示されています。

 

 

 

日帰り入浴やスパのプランで特別気分

旅館内にある「まほらスパ」では日帰りプランが用意されています。温泉やお食事がついたプランなど幾つかありますので、もっとゆっくりくつろいで、日々の疲れを癒したい方にオススメです。また、ベーカリーカフェを利用すると気になるのがリゾート宿泊。宿泊棟もベーカリーカフェと同じようにとても素敵です。気になったらリゾートステイしてみては?

 

 

伊豆伊豆

ベアード・ブルワリーガーデン修善寺

電話/0558-73-1225
営業/12:00~19:00(月曜~金曜)11:00~20:00(土日祝)
定休日/無休(年末は12/30まで営業。12/31は休業。年始は1/1から営業。1/4は臨時休業)
住所/静岡県伊豆市大平1052-1
駐車場/30台ほど
アクセス/伊豆箱根鉄道修善寺駅から車で10分

世界的人気のクラフトビールの工場へ

世界中で人気のクラフトビールの中でもグローバルに展開中のブルワリーがベアードビール。2000年にオーナーのブライアンさんと妻の由美さんと共に静岡県沼津で小さなタップルームからスタートしました。醸造免許を取得し、2001年に日本で一番小さな醸造所としてベアードビールの販売を開始。それから、一歩ずつ着実に進歩し続け設備を拡大、2014年に伊豆市大平に工場を建設し、「ベアード・ブルワリーガーデン修善寺」をオープンしました。こちらでは生ビールのテイスティング(有料)ができるほか、工場見学もできます。

 

 

伊豆から世界へ

ベアードビールの特徴は無農薬栽培の生ホップを使用していること。それにより、豊かな味わいを生み出し、ベアード特有の香り高いビールが出来上がります。また、地域に根ざしたブルワリーになることを目標にしていて、自社農園で育てた果実や周辺農家から集められた果実を材料にオリジナルビールを開発しています。ベアードビールは日本を代表するブルワリーとなっていて、今ではこの工場から国内をはじめ、アメリカ、カナダ、シンガポール、香港などへ出荷されています。タップルームは沼津、中目黒、原宿、馬車道、高田馬場にあります。

 

 

タップルームでテイスティング

こちらの3階には20タップが並んだテイスティングルーム「ブルワリーガーデン タップルーム」があり、周辺の山々の素晴らしい景色を見ながら、デッキでビールを味わうことができます。テイスティングにはお試しセット(800円)がおすすめ。3種類を一度に試すことができます。つまみなどは販売していませんが、持ち込みが可能。自分好みのおつまみを持参し、お楽しみください。ゴミはお持ち帰りいただき、ドリンクの持ち込みはご遠慮ください。瓶詰めのビールもこちらのタップルームで販売しています。

 

 

工場見学でベアードの美味さの秘密を再確認

クラフトビールの製造に興味がある方は工場見学ツアーにご参加ください。土日祝日のみ開催で参加費無料です。1日3回あり、1回につき30~45分、スタッフによる解説で見学できます。各回20名まで参加可能、団体のご予約は別途お問い合わせください。