下田

田牛八幡神社例大祭

とうじはちまんじんじゃれいたいさい
日程/毎年、中秋の名月の日。2017年は10月4日(水)に奉納
時間/13時に山車(太鼓を乗せた屋台)のひき回しスタート。13時半に獅子舞開始
場所/静岡県下田市田牛八幡神社

問合せ/TEL.0558-22-1531(下田市観光協会)
アクセス/新東名高速道路長泉沼津ICから国道414号線経由で1時間50分

駐車場/田牛八幡神社駐車場、サンドスキー場駐車場



小さな港町の秋祭り

田牛(とうじ)は下田市の最南端の地域です。現在有名となっているハートの洞窟「龍宮窟」と砂の山「サンドスキー場」があるスポットであり、昔ながらの港町でもあります。そんな地域にある田牛八幡神社例大祭は、毎年中秋の名月の日に奉納されます。小さな町を太鼓を乗せた屋台がめぐり、社殿の前で奉納される獅子舞やおっぴいしゃりと言われるひょっとこ踊りはその土地ならではの魅力があります。

 

 

小さな港町を巡る神輿と太鼓

下田市の田牛区は昔から漁業が盛んで民宿が立ち並ぶ地域です。細い道の集落には家が並びますが、祭りではその道を太鼓と笛の音を鳴らしながら巡ります。その際は若い衆が地域の住民に酒を注ぐ慣習があります。地域の子供たちが綱を引く姿が微笑ましく、小さな祭りながらアットホームな雰囲気があります。

 

 

獅子に噛まれたら縁起が良い?!

祭りのメインイベントは2頭の獅子舞です。社殿の前で勇壮に舞う様は迫力があります。獅子舞を演じるのは田牛地区の青年部の方達。祭り前の夜に練習を重ねます。1頭の獅子に2人が入り舞いますが、2頭の息のあった舞いはこの練習あってのことで、一朝一夕でできることではないことがわかります。この獅子舞が終わると、獅子舞が周囲にいる人たちに向かって頭を噛み回ります。これも伝統的な儀式で、頭を噛まれると縁起がいいと言われています。小さなお子さんが泣いてしまうことがありますが、本当に咬むわけではないのでご安心を。

 

 

おっぴいしゃりで福を呼ぶ

獅子の勇壮な舞の後は、一変しておちゃらけた「おっぴいしゃり」と呼ばれるひょっとこ踊りが始まります。2畳ほどの大きさの縁台の上を円になって踊ります。太鼓の音と共に踊る様はなんともユニークです。最初はひょっとこだったお面が多種多様なお面になるのも地元青年部の遊び心です。毎年恒例ですが、小さな地元の子供たちも一緒に輪に入って踊ります。その姿が可愛くて、見る人たちの気持ちを和ませてくれます。

 

 

田牛海岸で休憩

祭りを見学しに行った際には、空き時間や待ち時間に田牛海岸でゆっくりするのもオススメです。この祭りでは飲食の販売等がないので、もし、食事等が必要な方は持参したほうがいいです。秋のビーチは貸切状態。海を眺めながら食事なんて気持ちいいですよ。

 

 

ハート型の洞窟「龍宮窟」

田牛地区といえば、ハート型の洞窟「龍宮窟」が有名です。天井がぽっかり空いた洞窟は神秘的です。洞窟の上には遊歩道があり、この穴を見下ろすことができます。この穴がハート型なためラブパワースポットとして有名になり、今では多くのカップルが訪れています。

 

 

サンドスキー場も忘れずに

龍宮窟の隣にはサンドスキー場があります。風によって吹き寄せられた砂が積み上がってできた天然のサンドスキー場です。砂の山に登ってソリで滑るなど思い思いに楽しんでください。ソリは田牛地区と龍宮窟駐車場向かいの「Healing Dragon」にて貸し出しをしています。

 

 

南伊豆

石廊崎岬めぐり遊覧船

いろうざきみさきめぐりゆうらんせん
出航日/毎日運航
出航時刻/9:00(臨時便)、9:30、10:00、10:30、11:00、11:30、12:00、12:30、13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:00(臨時便)※臨時便はお盆、GW等で運航
所要時間/一周約25分
定休日/無休
料金/大人1,400円 小人700円
住所/静岡県南伊豆町石廊崎55番地
問合せ/TEL.0558-65-0036(伊豆クルーズ)
アクセス/伊豆急下田駅より石廊崎港口ゆきバス約40分「石廊崎港口」下車徒歩約5分

東名高速沼津ICから国道136号、天城峠、国道414号、国道135号、国道136号を通って約130分
東名高速厚木ICから小田原厚木道路、国道135号、国道136号を通って220分
駐車場/有料(区営)
カード/不可
所要時間/約25分

 

 

 

大パノラマの自然美を海から観察

伊豆半島最南端の自然を海から眺めることができる遊覧船です。2つのコースがあり、その日の海の状況からコースが選択されます。通常は以下でご紹介するAコース『奥石廊崎(ヒリゾ海岸)』コースですが、天候によりBコース『みのかけ岩コース』に変更になります。どちらも壮大な景色を楽しめ、約25分のクルーズは爽快な気分を体験できます。
Aコースは不思議な奇岩や白亜の灯台、断崖に建つ石室神社、有数のシュノーケリングスポット『ヒリゾ浜』などを見てまわります。Bコースは役の行者が蓑を掛け忘れたと言われるみのかけ岩、上人岩(じょうにんいわ)ドント穴(あな)、釣り人のメッカ『牛が瀬根(うしがせね)』などを周遊するコースです。

壮大な自然の美しさ

伊豆半島最南端の石廊崎は変化に富んだ地形に圧倒され、季節によっても景色の変化を楽しめます。心地よい潮風を浴びながらの爽快クルージングはきっと記憶に残る体験になります。

 

 

ヒリゾ浜を船上から見学

7月から9月までの期間、中木港から船渡しでのみいくことができるヒリゾ浜(http://izupeninsula.net/2017/01/11/ヒリゾ浜/)は、今伊豆の中でも有数の観光スポットとなっています。シュノーケリングだけでも十分魚の群れを観察できるのが特徴です。そんなヒリゾ浜を船上からご覧いただけます。海況が良い日は海底が見えるほど透明度が高く、船上からでも魚が見えます。

 

 

船から見る灯台と断崖神社

伊豆半島最南端の岬に建つ「石廊埼灯台」。白亜の塔形をした中型灯台で、「日本の灯台50選」に選ばれています。また、灯台すぐ近くの断崖にある「石室神社(いろうじんじゃ)」は創立大宝元年(701)と言われ、特殊な建築として有名です。現在の社殿は明治34年に建立されたものです。どちらも遊覧船から見ることができます。

 

 

 

レトロでカラフルな遊覧船

南国の鳥を模した遊覧船「マリンバード」。20mほどの船体はカラフルにペイントされ、青い海に映えます。船内ではビビッドなオレンジのシートが並んだ席と半屋外の白いベンチから選ぶことができます。海風を感じながら景色を撮影したいなら白いベンチがオススメです。

 

 

地元のお母さんたちのお土産店

遊覧船のりばにある駐車場にはお土産店が並びます。地元のお母さんたちが営業していて、地元食材を使った料理やお土産品を販売しています。 

 

白亜の灯台も一緒に見学

前述した遊覧船のコースから見える「石廊埼灯台」は石廊崎の岬に建っています。灯台へは遊覧船のりばからすぐの入り口から徒歩で約1kmほど上り下りするとたどり着きます。普段は灯台の敷地内へ立ち入ることができませんが、11月に1日のみ一般公開されます。一般公開の情報はこちら(http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/)をご覧ください。石室神社も道の途中にあるので、お参りしてみてください。御朱印を押印される方は10:00〜15:00の時間帯を目安に訪問してください。
写真:鈴木さよこ撮影(https://www.345photo.com

 

 

下田

とんかつ一

とんかつはじめ
電話/0558-22-6407
営業/11:00~19:00L.O
定休日/月曜・火曜
住所/静岡県下田市東本郷1-13-1
駐車場/5台(お店裏の専用駐車場)
カード/なし

 

 

全国的知名度のとんかつ店

伊豆急下田駅から徒歩5分ほどのとんかつ店。これまでメディアに取り上げられたことは数知れず。店主のキャラクターの良さで下田を知らなくても、店主のことは知っている人が多いほど全国的に知られたお店です。その特徴はどのメニューを注文しても大盛りなこと。さらに食べている最中でも構わずに店主がお皿にキャベツやスパゲティを追加してくることが有名となっています。

 

 

 

何といっても店主の人柄が一番

とんかつ一といえば店主のキャラクター。その人柄のユニークさで数多くのTV番組に出演し、レポーターの芸能人を毎度圧倒しています。男性客には「旦那!」、女性客には「お嬢さん!」という言葉をかけ、小さなお子さんでもその対応は変わりません。料理を作っていても、お客さんに気を配り、声をかけてくれるのも店主の優しさです。そんな人柄で多くのファンが後を絶ちません。イラスト:なかむらるみ

 

 

 

一見さんはメニューを選べません

初めて来店した方は店主一押しの「ミックスフライ定食(1,350円)」を食べることになります。なぜなら、この「ミックスフライ定食」が店主のオススメであり、この店の全てを詰め込んだメニューだからです。メンチカツ、カニクリームコロッケ、ヒレカツ、唐揚げをメインにキャベツ、ナポリタン、味噌汁、ご飯、そして、ご飯にはカレーがかけられます(カレーはかけるかどうかを聞かれます)。まずは、この定食を食べてから他のメニューを注文するのがこの店の流儀です。とんかつ一(はじめ)をご利用の際はこの点はご留意ください。ちなみに、女性には「女性用ミックス定食」が用意され、エビフライがプラスされています。

 

 

 

2回目からのメニュー

「ミックスフライ定食」を食べて、とんかつ一を気に入った方は、2回目の来店から別のメニューが注文できます。店主は必ず「ミックスフライ定食を食べたことある?」と聞いてきますので、「食べた!」と答え、他のメニューを頼んでみてください。写真は「ハンバーグ定食(1,050円)」と「スタッフドポーク(1,350円)」。ハンバーグは20cmを超える特大サイズ。やはりどれもボリューミーなのは変わりません。「スタッフドポーク定食」はこのお店の中では異質なお洒落な一品。マッシュポテトを豚肉で挟み、衣をつけて揚げ焼き。最後にチーズをのせてトロトロにとろけるまで仕上げてできあがり。特製ソースはどの料理にもかかります。

 

 

 

おかわり自由

基本サービスとして味噌汁、ご飯、スパゲティのおかわりは自由です。カレーもかけられます。このサービスを始めたのは「お腹いっぱいになって元気になって欲しい」という店主の心意気。これまで、キャベツの価格が高騰した時もこのサービスはやめなかったというこだわり。「もういらないです!」と言っても盛り付けてくれる店主の強引さもありますが、そこは広い心で受け止めてください。

 

 

 

「まずいよ!」は口癖

本当にそう思っているのか、笑わせようと思っているのかわかりませんが、お客さんから「美味しい!」と言われると、必ず「うちはまずいよ!」と返すのがとんかつ一(はじめ)流。店主曰く、「俺は昔、コックだったからわかるんだよ。こんなのうまくないよ!」と付け加えることがあるほど。一種の照れ隠しだと思って、気にせず食事をお楽しみください。

 

 

 

若干雑なのはご愛嬌

大盛りの店に几帳面は似合いません。カウンターに置かれた業務用のマヨネーズ、お水はセルフサービス、時には味噌汁も自分で盛ることがありますが気にしないでください。これが全国的にも有名なとんかつ一(はじめ)ワールドです!